一部のお母さまに絶大な支持がある「どんぐり算数」ですが、
私BRIDGEも、このどんぐり算数が大好きです。
このどんぐり算数にはじめてであったのは、かれこれ6年前くらいでしょうか。
やっているうちにとてもいい問題だと思い、すぐに指導者の資格まで取得して我が子を生徒にはじめました。
でも、我が子はすでにそのときに大きくて、結構いそぎめに課題をクリアしていったことを反省しています。
子供の思考って素晴らしいじゃないですか。
もっとゆっくり、子供の感じていること、見ていること、耳にしていることを一緒に楽しんであげればよかったと。
どんぐり算数の問題は奇妙で面白い表現がいっぱいふくまれているので、お子さんと笑いながら、絵図にしていく過程を楽しむのも大事なpointなのです。
脳科学の分野でも、遊びや習い事など自主的に工夫する思考習慣やトレーニングは脳の思考回路をどんどん発達させるようです。
どんぐり算数の問題ってこんな問題
よくご存じがない方に簡単に説明すると、結構長めの算数問題の答えを導くのに絵図で描いて答えを出すというものです。式を最初はつかいません。
例えばこんな問題です。
「ここはくらげの海です。毎日、たくさんのくらげが集まっています。今日は昨日よりも 5匹多いようです。昨日のくらげは6匹でした。明日もまた今日と同じだけ増えるとすれば、明日はくらげは何匹になるでしょうか。」
これを読んで、あなたならどんなふうに問題を解きますか?
なにやら、ことばが多すぎて頭が混乱しませんか?
この問題を式にすぐに当てはめて答えを求められる方であれば
「今日のくらげの数」をX、昨日のくらげの数をYにして
X=Y+5 Y=6 だから X=6+5=11
明日のくらげはこの11に5を足した16が答え なんて考えるのではないでしょうか。
でもどんぐり算数では、こんな式を使っては考えません。
なぜなら、この式の立て方がわからなければ、答えることができなくなるからです。
どんぐり算数のすごいところは小2の子でも中学受験問題が絵図でとけることにある
どんぐり算数は、絵図にして「絵図そのもので考える」ことにポイントがおかれているのです。
これによってはぐくまれる「目で見て考える力」が本物の学力。自分で考える力の源になるのです。
より多くの計算問題をどんどん解いていく算数の学びではえられないもの。
「させられている」反復学習では得られない脳の発達ー工夫することでのみ脳は多様な思考回路を作っていき、その脳の発達によって「絶対学力」が養われるのです。
「言葉のトリガー理論」についての考察
私も含め
一般に、頭の中で物事を考えるときに、言葉で考えていると思っていませんか?
でもちがいます。
「言葉はイメージを導くための引き金(トリガー)である」という
言葉で考えているのではなく、その言葉から視覚イメージを再現して考えているのです。この理論を「言葉のトリガー理論」といいますが、ー言葉のトリガー理論より抜粋
普段は、言葉とイメージが密接に結びついているため、イメージしているということを人は意識しません。
よく、お子さんの小さいときにいろいろな体験を実際にしてください。と言われたりしませんか?
例えば、絵画鑑賞で美術館に行ったり、昆虫採集でカブトムシを捕まえたりなど
これらは、お子さんの非日常のイメージを大きく育てます。
カブトムシをみたことがないものと、実際に捕まえて観察したことがあるものの差は大きく開きます。
思考の大部分は、「視覚イメージの再現・操作」であり、つまり「(頭の中に再現して)目で考える力=視考力」を活用することが本物の思考力養成に役立つのです。
どんぐり算数の問題をときながら、
きちんと与えられた内容を絵図にしていくと(視覚イメージの再現)そのあとでどんなふうに絵図を移動していけば、答えに導けるか「操作」してきます。
この操作が、子供たち一人ひとりが自分で「考えている」ことにあたります。
ゆっくりでいいのです。お子さんたちの「考える力」を育てることは、必ず将来の力になります。